
標津町で、シャインマスカットが育っているって知っていますか?
育てているのは、標津町川北の建設会社「上田組」さん。
またそのシャインマスカットを使って、北海道グミの新味にもなりました。
「道東でシャインマスカット?」「しかも建設会社が?」と、気になって取材にうかがいました。
10年の歩みと、収穫ゼロの夏を乗り越えた話を、たっぷり聞いてきたのでご紹介します!
始まりはニュージーランド
始まりは2016年。山梨のブドウ農家さんが、ニュージーランドでブドウを育てる取り組みを始めることになり、その話が上田組の当時の会長さんのもとに届きました。会長さんは、この挑戦を応援することにしました。
そして、会長さんがニュージーランドの現地を訪れたときのこと。
広がる大自然に、たくさんの牛。場所によっては雪も降る気候。
「あれ? ここ、北海道にそっくりじゃない?」「これだけ似ているなら、北海道でもブドウが作れるんじゃないか」
その思いつきが、上田組さんのシャインマスカット作りの第一歩でした。
2017年、標津でのブドウ作りがスタート。ブドウは4月ごろに芽が出て、収穫は9月後半。
春と秋は気温が足りないので、ハウスで育てることにしました。
山梨の農家さんにアドバイスをもらいながら、育てたのは上田組の社員さんたち。
そして2019年、初めての収穫を迎えました。
ハウスの中が50度に…全滅した2020年

順調かと思いきや、2020年の7月の終わりに事件が起きます。
ハウス内の室温を管理する機械が、土日の間に故障。
月曜に出社すると、ハウスの中は50度近くになっていて、ブドウは全滅していました。
この年の収穫はゼロ。担当の社員さんが、誰よりもショックを受けていたそうです。
そんな時、社長さんがかけてくれたのがこの一言。
「失敗も想定内、シャインマスカットの栽培は続けましょう」
農業だから失敗もあるよ、気にせず続けてほしい。
その言葉に支えられて、栽培は続きました。
今はハウスだけで育っています

最近は北海道の夏も暑くなってきたこともあって、春と秋に入れていた暖房をやめました。
今は、ハウスの小窓を開けておくだけで、中は30度前後に保てるそうです。
収穫できる房の数は、毎年約100房ずつアップ!
2026年は約500房になりました。
また過去には糖度が高いもので22度ほど!
年によって味や大きさが変わるのも、面白いところです。
北海道グミの新味にもなりました!


このシャインマスカット、実はグミにもなっています。
標津町の株式会社しゃけをさんが手がける北海道グミの第3弾、シャインマスカットソフトクリーム味です。
2026年9月26日に発売されました。
二社の出会いは、地元のつながりから。
上田組さんは釧路の会社の協力で、シャインマスカットのフリーズドライの試作を重ねていました。
販売に向かない果実を使った試作品をしゃけをさんに見せたところ、「これはいける!」と即決。
標津町のガバメントクラウドファンディングで応援が集まり、商品化が実現しました。
グミには、収穫したシャインマスカットをフリーズドライにして粉末にしたものが練り込まれています。
取材のときに私も食べさせてもらいましたが、口に入れるとちゃんとシャインマスカットの味がして、とってもおいしい!
ついつい手が止まらなくなって、食べ過ぎてしまいます!
まとめ

上田組さんの次の目標は、収穫量を安定させて、1000房以上にすること!
そして標津町のふるさと納税への出品も目指しているそうです。
全滅を乗り越え、10年目で約500房。
建設会社が挑戦を続けて育てた標津のシャインマスカットは、これからの標津の名物になっていきそうです!
そして、食べるチャンスがあります!
2026年10月24日(土)に標津農協で感謝祭が開かれ、上田組さんがブースを出してシャインマスカットを販売します。
ぜひ行ってみてください!
行けなかった方は、北海道グミで標津のシャインマスカットを味わってみてくださいね!



