
📸 まずは、この人!
キャッチコピー: 「メディアに踊らされず、ただ『本物』を長く続ける。それが人を呼ぶ一番の近道。」
お名前: 佐伯 雅視(さえき まさみ)さん
肩書き: 有限会社 佐伯農場 代表
ひと言で紹介: 中標津の地で、牧場の中に「美術館」や「レストラン」を生み出したパイオニア。その根底にあるのはロマンではなく、開拓者としての強烈な「覚悟」と「地域愛」です。
🚀 佐伯さんの「今」
佐伯農場は、中標津の平均より少し大きめの規模(飼育頭数 約220頭/農地 約95ヘクタール)を持つ、家族経営の牧場です。
しかし、佐伯さんが情熱を注いでいるのは、単なる「酪農経営」だけではありません。
- レストラン「牧舎(ぼくしゃ)」の設立(現在はご親族が運営)
- 「牧場版画美術館」&「帰農館」(古い牛舎をリノベーションして作品を展示)
- ギャラリー倉庫(企画展やイベントスペース)
- フットパス(牧場内を歩く散策路)
これらは全て、佐伯さんが「地域にとって文化・芸術は人間の本質であり、永遠に必要なもの」という信念のもと、ビジネスとして成立させ(ボランティアではなく)、運営費を生み出しながら継続させている事業です。
🔥「道東」と「私」~ルーツを探る~
■ 「ロマン」ではなく「食うため」の開拓
現在の美しい牧場の風景からは想像できないほど、そのルーツは過酷なものでした。
佐伯さんが5歳の時(昭和28年)、岡山県から中標津へ入植。
「最初はイモなどを作る畑作でしたが、食糧難でとにかく食べるのに必死。
昭和35年頃に国が酪農を推奨し、そこから牛を飼い始めました」
昭和48年に後を継いでからも、「どうやって家族を食わせていくか」を常に考え続けてきたといいます。
■ 「生産調整」と「地域への想い」が転機に
多角経営のきっかけの一つは、牛乳の生産調整でした。
「搾っても出荷できないなら、自分で売る場所を作ろう」という発想からレストランが生まれました。
また、美術館やギャラリーは「地域で活躍する美術家や写真家に日の目を当てたい」という想いから。
「文化の底上げ」を掲げ、ひそかに、しかし着実に「場」を作り続けてきました。
💖 佐伯さんの「素顔」に迫る!一問一答
ここでは、取材から垣間見えた、佐伯さんの「飾らない本音」と「仕事の流儀」をご紹介します。
Q. 酪農をやっていて「よかった」と感じる瞬間は?
A. 正直に言えば、最初は「一生懸命食べるため」にやっていました。
世の中、自分の好きなことで食べていける人なんて一握りですから。
Q. 何か新しいことを始める時、大切にしていることは?
A. 「自分たちの立場で、ひそかにやり続けること」です。
「本物」とは、長く続けることだと思っています。
Q. 佐伯さんにとって、理想の「情報発信」とは?
A. 自分から「来てください」と必死にPRすることはありません。
良いことをしていれば、見てくれている人は必ずいる。ついて来てくれる人がいる。
「佐伯さんの話が聞きたい」と言って来てくれる人がいるなら、それでいいんです。
🌍 佐伯さんが描く「未来」
「PRしなくても、外から『住みたい』と思われるような場所へ」
佐伯さんは、大切なのは「続けること」だと語ります。
「自分たちがここで、文化を大切にして豊かに暮らしていれば、
外から見た時に『なんだか良さそうな場所だ』と人が集まってくる」
無理なPRをしなくても、その「暮らしの豊かさ」自体が人を惹きつける。
そんな、中標津という地域の「質」そのものを高めていくことこそが、
佐伯さんの描く未来図であり、次世代へのバトンなのかもしれません。
ℹ️ 関連情報 会社(団体)名: 有限会社 佐伯農場
ウェブサイト: https://saeki-farm.sakura.ne.jp/
主な施設:
レストラン牧舎
牧場版画美術館
帰農館
ギャラリー倉庫
北根室ランチウェイ(敷地内コース)




