
中標津の冬。美しい銀世界は魅力的ですが、一歩外に出ればそこは危険と隣り合わせ。特に、移住してきたばかりの方や、冬道の運転に慣れていない方にとっては、不安な季節かもしれません。
そこで今回は、地元民の知恵を結集した「冬の生活防衛マニュアル」をお届けします!
【運転編:冬道ドライブ10の鉄則】
- 「急」がつく操作は絶対しない:「急発進・急ハンドル・急ブレーキ」はスリップの元です 。
- 車間距離は夏の2倍以上:ブレーキをかけてから止まるまでの距離は、乾燥路面の何倍にもなります 。
- 出発前に屋根の雪下ろしを:ブレーキをかけた際に雪がフロントガラスに滑り落ち、視界を奪う危険があります 。
- ガソリンは常に半分以上をキープ:冬は燃費が悪化しやすく、吹雪での立ち往生に備えるためにも給油は早めに 。
- 日中でもライトを点灯:吹雪などで視界が悪い時は、自分の存在を周りに知らせましょう 。
- ブラックアイスバーンに要注意:特に危険なのは「橋の上」「トンネルの出入口」「日陰の交差点」です 。
- ブレーキは優しく数回に分けて:一気に踏むとタイヤがロックします。ポンピングブレーキを心がけましょう 。
- 下り坂はエンジンブレーキを活用:ギアを落として、タイヤをロックさせずにゆっくり下りましょう 。
- わだちは慎重に:わだちに沿って走るのが基本ですが、ハンドルを取られないように注意が必要です 。
- ホワイトアウトに遭遇したら:ハザードを点灯させて存在を知らせ、無理せず路肩に停車しましょう 。
【歩行編:転ばないための「ペンギン歩き」】
ツルツルに凍った歩道は、歩くだけでも一苦労。安全に歩くコツは3つです。
- 歩幅は小さく、そろそろと
- 足の裏全体を地面につけるように
- 靴は靴底の溝が深いものを選ぶ
【住まい編:家庭でできる凍結対策】
最も冷え込む夜は、水道管の凍結に注意が必要です。旅行などで長期間家を空ける際は、必ず水道の元栓を閉め、「水抜き」を行いましょう。
■そもそも「水抜き」って? なぜ必要?
水抜きとは、水道管の中に残っている水を空にする作業のこと。 水は凍ると体積が増えるため、管の中に水が残ったままだと、凍結したときの圧力で水道管が破裂してしまうんです!
もし破裂すると、春先に氷が溶けたとたん部屋中が水浸しに…なんて悲劇が起こりかねません。そうなると修理費も高額に。そうなる前に、一手間かけるのが寒冷地の知恵です。
■いつ、どうやるの?
<いつ?>
- 天気予報で気温が氷点下になる日の夜
- 旅行や帰省で数日間、家を留守にするとき
<どうやる?>
基本は「元栓を閉めて、蛇口から水を出す」だけ! ただし、お部屋によって手動だったり電動だったり、操作が異なります。まずは大家さんや管理会社に「うちの水抜き方法、教えてください!」と確認しておくのが一番確実です。
慣れれば数分で終わる簡単な作業です。水抜きをマスターして、冬の暮らしを安心して楽しんでくださいね!



